生命保険の受取
1 生命保険の受取方法
⑴ 生命保険について
生命保険とは、多くの加入者がそれぞれ保険料を支払い、万が一のことが起こった人に対して保険金を支払うという仕組みのことをいいます。
生命保険には、死亡保障のほかに、病気やけが、介護などの保障もありますが、死亡保障以外は、契約者または受取人となっている者が、保険事由が生じたときに請求をするだけですので、あまり難しいことはないと思われます。
⑵ 死亡保険金の受け取り
問題なのは、相続の手続きと一体のものとしてされる死亡保険金の受け取りです。
亡くなった方が被保険者となっている死亡保険契約があれば、受取人となっている方は、まず保険会社に連絡をする必要があります。
もし、亡くなった方が契約者となっており、保険代理店の担当者も分かっていれば、その担当者に連絡をすれば、その後の手続きもスムーズに案内してもらえることと思います。
保険会社に連絡したときには、通常、亡くなった方の氏名や死亡日、亡くなられた原因などを聞かれます。
この際に、保険会社から、保険金を請求するための書類の送付先を聞かれますので、都合のよい送付先をご指定ください。
保険金を請求するときには、保険会社ごとの所定の請求書や保険証券、死亡診断書などの書類を提出する必要があります。
死亡保険契約の中には医療保険と一体となったものもありますから、そのような場合には、入院費用などの医療費に関する資料も提出することになります。
2 契約していた保険契約が分からない場合
亡くなった方が保険契約に加入していたかどうか分からない場合や、加入していた場合にどの保険会社と契約していたかが分からないケースがあります。
亡くなった方が保険契約に加入していたかどうかを調べる方法として、通帳の履歴を確認するという手段があります。
例えば、通帳の履歴を確認して「ホケンリョウ」などという記載があれば、亡くなった方が保険契約を結んでいた可能性があります。
また、クレジットカードの利用明細を確認して保険料の支払履歴を発見することもあります。
このようにして保険料の支払いの痕跡を確認できた場合、保険会社に死亡保険金を受け取ることができるかどうかを確認してください。
また、保険会社に一括して保険契約への加入があったかどうかを調べる方法もあります。
具体的には、一般社団法人生命保険協会に照会をすることで、生命保険会社に加入の有無の回答を得ることができます。
このサービスは2021年7月から「生命保険契約照会制度」という形で提供されています。
詳しい利用方法は、生命保険協会のホームページで案内されていますので、利用を検討してみてください。
※参考リンク:生命保険契約紹介制度のご案内/生命保険協会
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