相続財産調査
相続財産調査を専門家に依頼するメリット
1 不動産の調査をしっかりとしてもらえる
不動産の調査とは、一般の方にとって、あまり馴染みがあるものではないかと思います。
相続財産である不動産が自宅のみであることが明らかであればよいのですが、実際にはそうしたケースばかりではありません。
たとえば、亡くなった方が過去に親族から不動産を相続したのかどうか、はっきりしないケースもありえます。
自宅以外に不動産がある場合や、どのような不動産があるかがはっきりと分からない場合には、相続財産の調査が必要です。
不動産の調査の手がかりとなるのは、被相続人宛てに届いていた固定資産税の納税通知書などがあります。
そのような調査の手がかりを利用しながら、不動産を漏れなく調査していく必要があります。
というのも、相続手続きから漏れてしまった不動産が見つかったときは、その不動産について相続手続きをやり直さなければならないからです。
相続手続きができていない不動産が長期間放置されていると、その間に新たな相続が発生して、相続人が増えてしまうこともありえます。
そうすると、手続きがより面倒になってしまいます。
そのため、不動産をしっかりと調査する必要があり、漏れなく調査をするためには、専門家に依頼をすることにメリットがあるといえます。
2 預貯金の調査をしっかりとしてもらえる
相続財産である預貯金も、調査が必要です。
被相続人自身が、どのような預貯金があるということをしっかりと記録に残していない場合、相続人にとっては、どのような預貯金があるのかがはっきりしないということがあります。
預貯金を調査する際にも、専門的な知識と工夫が必要です。
預貯金の調査をするときには、預貯金の履歴も併せて調査をする必要があります。
通帳が残っていればよいですが、通帳が残っていない場合には、金融機関から預貯金の取引履歴を発行してもらわなければならないケースもあります。
本人名義の預貯金口座間での資金移動がされている形跡があるにも関わらず、判明している口座にはそのような形跡がない場合には、他にも口座があることが推測できます。
本人が年金を受け取っているにも関わらず、判明している口座にそのような形跡が無い場合にも、他にも口座があることが推測できます。
このように、取引履歴を精査することで、さまざまな情報を得ることができ、適切に相続財産調査ができます。
ただし、このような調査には専門的な知識や経験が必要とされますので、専門家に依頼しないと難しいでしょう。
3 相続財産調査でトラブルを防ぐ
相続財産調査をしっかりとできていないと、その相続財産があることを知ることができずに漏れてしまい、その財産を取得することができません。
それだけでなく、遺産分割協議が必要な相続手続きでは、後で相続財産が判明したときには、そのために他の相続人にも新たに手続きに協力してもらう必要があります。
調査不足で手続きがスムーズに進まなくなると、トラブルにつながってしまうおそれがあります。
相続財産調査を専門家に依頼することで、こうしたトラブルを防ぐことができます。
漏れなくしっかりと調査をするために、相続財産調査は専門家にお任せください。